openCanvas 6(オープンキャンバス 6) イラスト講座 vol.3

御煮はねさんに聞くたべものの描き方(デザート)

openCanvasを使って御煮はねさんが描いたイラストから、フルーツ中心のメイキングをご紹介します!

季刊エス1月号 2014年12月15日発売初出
http://www.asukashinsha.jp/s-s/

『海外マンガフェスタ2014』ライブペイントでの藤ちょこ氏イベントファイルを公開中!

季刊エス35号「お菓子の擬人化キャラクター」で描いてくれた、様々なフルーツ&クリームがたっぷりのフルーツパフェの女の子を中心に、ブルーベリーチーズケーキ、オランジェットの女の子がイチゴタルトに乗っかっているゴージャスなイラスト。ふんだんにあしらわれた、美味しそうで華やかなフルーツの描き方を、ピックアップしてご紹介していきます。

イチゴタルト

1
まず、ベースを塗ったら大まかにイチゴの模様(種子の部分)を描く。透明水彩ブラシの【ぼかし効果】などを調整し、少しジワッとした丸をブラシで描いていく。
2
【オーバーレイ】レイヤー上で、肌色に近いような明るいオレンジ色を、光の当たる部分に塗り重ねる。イチゴのツヤ感が出た。
3
タルトの生地に、質感をつける。鉛筆の【ビットマップブラシ】で、二種類のテクスチャを重ね、さらに【オーバーレイ】レイヤーで陰影をプラス。
4
分かれていたタルトとイチゴのレイヤーを統合し、細部の描き込みを進める。細い鉛筆ブラシで種もポツポツと細かく描く。
5
イチゴにさらにツヤ感をプラスするため、【加算】レイヤーを使ってハイライト部分を光らせる。シロップがかかったような艶やかさが出た。
6
全体的に色を調整。そして鉛筆の透明度を調整した半透明の鉛筆ブラシで、細かい光やカゲを描き足していく。キラッとした星型の光もプラス。

ビットマップブラシ

openCanvas 6では、ブラシのペン先にビットマップ画像を設定して、簡単にテクスチャ表現などを行う事ができる。自由にテクスチャ画像を設定できるので、多彩な表現が可能に。左は今回、タルト生地に使用されたビットマップ画像。

帽子のイチゴ

1

イチゴの断面。まず、不透明度を調節した鉛筆ブラシでベースを塗る。

2

同様に、半透明の鉛筆ブラシで、模様を描き込んでいく。

3

色をもっとくっきりさせるように調整したら、ハイライトを入れる。

4

最終的には、全体に合わせて光の粒のようなハイライトも加え、完成。

いろいろなフルーツ

キウイ、バナナ、オレンジの断面を塗る。基本的には帽子のイチゴの断面と同様に、「不透明度を調節した鉛筆ブラシでベースを塗る→模様を描き込む→全体に合わせて色調整→ハイライトを入れる」といった手順で進めていく。

キウイ

バナナ

オレンジ

完成

御煮はねさんの総評

openCanvasは、CGらしさとアナログのような雰囲気を丁度よく出せるので、そこが好きでずっと使っています。また、ブラシを変えることで、難しくなく表現や質感に変化を出せるというのも特徴です。鉛筆ブラシで表現できる透明感、水彩ブラシによるアクリルガッシュのような厚みや重みのある質感も気に入っています。あと、タルトの部分を描く時などに使った【ビットマップブラシ】は、さらに効率的に色々な表現ができるツールだと思うので、どんどん使っていきたいですね。その他、イベント機能で制作過程を眺めながら、今まで知らなかった描き方やツールの使い方も発見できるので、絵を描くことが楽しくなるソフトだと思います。

御煮はね HP: http://machin.e-whs.tk/

御煮はねさんのメイキング動画
『海外マンガフェスタ2014』ライブペイントでの藤ちょこ氏イベントファイルを公開中!
無料体験版ダウンロードはこちら